サブタイトルお調子者のトティラス
登場キャラMr.スマークイシカワさんトティラスレニジャーラビィミズリー
あらすじ仕事が忙しい機関車たちのために、Mr.スマークは新しい機関車・トティラスを連れてきた。
だが彼はふざけた言動が多く、それが原因で送れと混乱が生じてしまい・・・
セリフナレーション「ソドー島は冬のまっただ中だ。機関車たちはみな忙しく働き、それぞれの役目を果たしていた。ある日、ラビィがMr.スマークに言った。」
ラビィ「Mr.スマーク、大変恐縮ですが、手伝いの機関車が欲しいです。私たち、ここ最近ずっと働きどおしで・・・🐰💦」
レニジャー「確かに!ボクも毎日郵便が多くて、車軸がギシギシ言ってます。」
Mr.スマーク「そうですねぇ・・・わかりました、ハット卿に相談してみましょう。」
ラビィ「ありがとうございます!🐰」
ナレーション「彼らは新しい機関車が来るのをワクワクしながら待った。ところが・・・」
???「皆サァン、こおーんにちは〜!」
ラビィ「えっ!?🐰」
レニジャー「キ、キミは!?・・・」
???「私はトティラス!ハットサァン・・・もとい、ハット卿の命令でキミたちを手伝いに来たのさ!」
ラビィ「そうだったのね!私はラビィよ、よろしくね!🐰」
レニジャー「ボクはレニジャー、郵便や牛乳を配達しているんだ!」
トティラス「なるほど!それじゃあ早速、ボクも郵便配達を手伝おうかな!」
レニジャー「そうかい、それは助かるよ!」
ナレーション「レニジャーは早速、トティラスを郵便局へ案内した。」
郵便局長「いいかい、時間どおりにキッチリ運ぶんだよ。」
トティラス「わかりました、お任せください!」
レニジャー「それじゃあボクが配達のコツを教えるよ。いいかい、まずいちばん遠い所から届けるんだ。そのほうが帰りがラクだからね。」
トティラス「おーんおんおんヒバシィおーんおーん🎶」
レニジャー「って、ちゃんと聞いてるの!?」
トティラス「もちろん聞いてるよ!いちばん遠い所から届けるんでしょ?任せといてよ!」
レニジャー「(ホントに大丈夫かなぁ・・・)それじゃあボクはこっちの町から届けるから、キミはそっちの町から頼むよ。」
ナレーション「2台は分岐点でサヨナラをし、それぞれの町へと向かった。」
トティラス「おーんおんおんヒバシィおーん、おーんおんおんウルジィおーん🎶」
ナレーション「ところが途中、トティラスはレニジャーが教えてくれたことをすっかり忘れてしまった。」
トティラス「あれっ、どこから届ければいいんだっけ?えーっと確か・・・そうだ、いちばん近い所から届けるんだ!」
ナレーター「トティラスはこの先にある農場へと急いだ。」
トティラス「郵便のお届けにまいりました〜!」
農夫「おおご苦労さん、どれどれ・・・っておい、こりゃワシ宛ての手紙じゃないぞ!」
ナレーション「だが農夫が止めるのも聞かず、トティラスはさっさと行ってしまった。」
トティラス「こんにちは!お手紙を届けにまいりました〜!」
女性「どうもありがとう。あら、これ違うじゃない!」
ナレーション「だが、今度もトティラスは話を聞かずに出発してしまった。やがて、彼はすべての郵便物を配達し終えた。届け先を間違えているとも知らずに・・・」
レニジャー「おや、随分早かったね!」
トティラス「キミが私より遅いのさ!」
ナレーション「レニジャーはムッとした。」
トティラス「さぁ、機関庫に帰って寝るとするか!」
レニジャー「えっ、まだ昼前なのにかい?」
トティラス「まぁ、ウソだけど笑」
レニジャー「ふーん()」
ナレーション「2台は機関庫に向け、走り出した。機関庫に着くと1人の駅員がやってきた。」
レニジャー「あっ、イシカワさん!」
イシカワさん「大変レニさん!Mr.スマークの元に苦情の電話が入って、大混乱してるわよ。」
レニジャー「えっ?苦情の電話?」
イシカワさん「レニさん貴方、郵便の配達先を間違えなかったかしら?」
レニジャー「ぼ、ボクは間違えてませんよ!」
イシカワさん「それじゃ・・・そっちの彼かしら?」
トティラス「な、な、なんのことでしょうねぇ?私には何が何だか・・・」
レニジャー「ちなみに苦情はどこから来たんですか?」
イシカワさん「えーっと、農場に、学校に、製粉場に・・・」
レニジャー「それって全部、トティラスさんが届けた場所じゃないか!」
トティラス「ええっ!?そ、そんなぁ!!」
イシカワさん「貴方、ちゃんとレ二さんから届け方を教わらなかったの?」
トティラス「ちゃんと教わりましたよ!いちばん近い場所から届けるって・・・」
レニジャー「逆だよ逆、いちばん遠い場所から届けるんだよ!」
トティラス「な、何てこった!私としたことが、遠いと近いを間違えてしまうなんて!・・・」
イシカワさん「まぁ、まだ初日だし、今回は大目に見るわ。ラビィさんが大急ぎで正しい場所へ届け直しているから、次からは気をつけるのよ。」
トティラス「わかりました、ごめんなさい・・・」
レニジャー「んもう・・・」
ナレーション「次の日の朝。今度はトティラスはラビィの仕事を手伝おうとしていた。動物たちを病院へ連れて行く仕事だった。」
ラビィ「いいですか?動物たちは大きな音や振動が苦手です。静かに、ゆっくり走ることを忘れないでください🐰」
トティラス「わかりました!静かに、ゆっくり走ればいいんですね!」
ナレーション「彼は動物たちが乗った貨車を連結すると、ゆっくりと進みだした。」
トティラス「ンフフ、今日は天気がいいなぁ〜。」
ナレーション「晴れた空を眺めながら、彼は鼻歌を唄いだした。」
トティラス「おーんおん、おーんおん、おーんおんおんおーんおーん🎶」
ナレーション「そのうち彼はだんだん調子づき、大きな声で唄い始めた。スピードが上がり、貨車がガタガタと揺れだした。」
ヒツジ「ふんふん!🐑💦」
シカA「おろおろ🦌💦」
シカB「せんべい!🦌‪🍘‬」
ヤギ「ふわぁ〜🐐💦」
ナレーション「動物たちはみなビックリして、貨車から逃げだしてしまった。」
トティラス「さあ病院に着いたぞ!動物さんたち、出ておいで〜!」
ナレーション「だが貨車の中がカラッポなのに気づき、獣医はひどく驚いた。」
獣医「ど、どうしたんだ!?動物が1匹もいないじゃないか!」
ナレーション「だがトティラスはそれを聞かず、さっさと行ってしまった。」

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