ナレーション「ソドー島に春がやって来た。機関車たちも穏やかな陽気に包まれ、それぞれの仕事を楽しくこなしていた。ある朝、Mr.スマークが嬉しいニュースを伝えに機関庫を訪れた。」
Mr.スマーク「今度、この鉄道でサーカスのショーが開かれることになりました。皆さん、最高のショーにするために、一所懸命働いてくださいね。」
ナレーション「機関車たちはワクワクした。」
レニジャー「バブルスさんのショーが見られるぞ!」
ラビィ「彼の面白くてステキなショーが見られるなんて、とても嬉しいです!🐰」
カイグン「自分はサーカス小屋を建てるのに必要な資材を運びますッ!」
スタンド「じゃあボクはサーカスのポスターをボディーに貼って、お客さんに宣伝しようかな!」
ナレーション「一同はさらにワクワクしながら仕事に取りかかった。」


???「ウフフフッ!あの子たち、あんなに楽しそうにしちゃって!チョー可愛いわっ❤ご褒美にアタシが最高のショーで楽しませて、あ・げ・る❤」ニヤッ
ラビィ「ッ!!!・・・」ゾワァァッ
レニジャー「んっ、どうしたのラビィさん?」
ラビィ「い、いま背後からイヤな気配が・・・😰」
レニジャー「ええっ、誰もいないけど?」
ラビィ「そ、そうでしたか・・・ごめんなさい、私の思い過ごしですね😅」


ナレーション「その夜、バブルスさんが駅の近くの宿を訪れた。」
バブルスさん「さぁ、明日は楽しいショーの開幕だ!ゆっくり休んで、明日に備え・・・」
???「ウッフ〜ンッ❤こんばんはぁ〜っ❤」
バブルスさん「ヒィィッ!!な、なんだキミは!?」
???「明日のショーは忘れられないくらい楽しくなるわよ〜んっ❤だからアタシがゆっくり休ませて、あ・げ・る〜んっ❤」ブチュウウウ〜ッ💋💋💋
バブルスさん「うぐぅぅぅっ!!?オ、オェェェ〜ッ・・・」バタッ
ナレーション「バブルスさんはそのまま気を失ってしまった。次の日、機関車たちは会場へ集まっていた。だが、いつまで待っても、バブルスさんは現れなかった。」
サーシャ「バブルスさん遅いね。何をしてるんだろ?」
マーシャル「さぁね、まだベッドで眠ってるんじゃないかな。あながち🐿」
サモハン「そうかもしれませんね。すめくさんもそう思いますよね?」
Mr.スマーク「ちょっと電話をしてみますね。」
電話アナウンス「お掛けになった番号は現在使われていないか、電波の届かないところに・・・」
Mr.スマーク「・・・ダメです。繋がりませんん・・・。」
レイモンド「すめくs・・・Mr.スマーク、ボク一度、バブルスさんが泊まっている宿へ行ってきます!」
サーシャ「ボクも行きたい!くりりん🐰」
レイモンド「わかったよ。キミはよく迷子になって2台のディーゼル機関車に誘拐されそうになっているからボクにしっかり連結♂するんだよ。」
サーシャ「はーい!」
マーシャル「誘拐・・・?ま、まさか・・・!」
サモハン「どうかしたんですか?あながちさん。」
マーシャル「ボクはあながちさんじゃなくてマーシャルですっ!」
Mr.スマーク「とにかくサーシャさんとレイモンドさん、宿へ行ってきてください。」
2台「はい!行ってきます!」
ナレーション「2台はガッシリ連結をすると、宿へ向かった。」
ラビィ「バブルスさん、無事だといいけど・・・🐰」
宿の主人「バブルス様なら今朝早く、出て行かれましたよ。」
レイモンド「ええっ!どこへ行くか言ってませんでしたか?」
宿の主人「いいえ、特には・・・。」
レイモンド「そうですか・・・どうもありがとうございました。」
宿の主人「あっ、待ってください。」
レイモンド「なにか?」
宿の主人「同業者らしきピエロの方に付き添われながら一緒に機関車に乗っていたんです。」
レイモンド「機関車・・・ですか?顔とか見ましたか。」
宿の主人「いえ・・・あっ、でも、たしかディーゼル機関車でしたよ。見た目は・・・石切り場のメイビスにそっくりでした。」
レイモンド「えっ!メイビスさんに?」
ヒバシィ「おーんおんおんメイビスおんおんおーん
レイモンド「見た目はメイビスさんそっくりのディーゼル機関車・・・よしっ!サーシャくん、これを手掛かりに謎のディーゼル機関車を探し出そう!」
サーシャ「おんっ!

ナレーション「その頃、バブルスさんは・・・」
バブルスさん「・・・ウウッ、んっ!ここは一体!?・・・」
???「あっら〜ん、お目覚めかしら〜ん?❤」
バブルスさん「キ、キミは!!・・・そうだ思い出したぞ!キミがキスをしてから、私の記憶が・・・」
???「ピンポ〜ン、大せいか〜いっ❤」
バブルスさん「何故こんなことをするんだ!?早くここから出してくれ!!」
???「ウッフ〜ンッ、そうはいかないわ❤これからアナタには、大切なオトリになってもらうのよ〜んっ❤」
バブルスさん「オ、オトリだと!?」
ナレーション「その時、暗闇の奥からゴロゴロした声が響いてきた。」
???「グヘヘヘヘ!でかしたぞデイビス、さすがオレたちの知恵袋だ!」
デイビス「あらズラトコちゃ〜んっ、このくらいアタシにかかれば朝メシ前よ〜んっ❤」
ズラトコ「さぁ、後はコイツをエサに、あのMr.スマークをおびき出すだけだ!もちろん、ノロマで時代遅れの機関車共もな!」
~ナレーション「サーシャとレイモンドの2台は会場へ戻ってきた。」
Mr.スマーク「あっ、レイモンドさん!どうでしたか?バブルスさんはいましたか?」
レイモンド「実は・・・今朝、メイビスさんに似た機関車に乗せられて、どこかへ行ってしまったようです。」
Mr.スマーク「何だって!?そんなバカな!!」
ウルジィ「ってことは、メイビスさんがバブルスさんを誘拐した!?・・・」
ヒバシィ「バカ言うなウルジィ!あのメイビスさんがそんなことするワケ無いだろ!!」
サモハン「ボクもそう思います。メイビスさんは誠実で優しいメス・・・もとい、女性ですよ。すめくさんもそう思いますよね」
Mr.スマーク「ええ、もちろん・・・ただ念のため、メイビスさんが今朝、どこで何をしていたか訊いてみます。」
ナレーション「彼は石切場の監督官に電話をかけた。」
Mr.スマーク「ええ、ええ・・・そうでしたか、わかりました。突然こんなことを訊いてすみませんでした。」
サモハン「すめくさん、相手は何と?」
Mr.スマーク「メイビスさんは今朝はミツバチ・・・もとい、ビルさんやベンさんと一緒に陶土を、ブレンダムの港まで運んで行ったそうです。港の作業員も彼女を目撃したそうなので、間違いないでしょう。」
マーシャル「では、やっぱり・・・!」
レイモンド「やっぱり、なんだい?」
マーシャル「バブルスさんは誘拐されたに違いない!」
全員「ゆ、誘拐!!?」
マーシャル「はい、ついさっき、レイモンドくんが「サーシャくんはよく迷子になって2台のディーゼル機関車に誘拐されそうになっている」と言っていたから、誘拐の可能性もあるんじゃないかと思って・・・」
???「やはり、お前さんもそう思うかい?」
サーシャ「貴方は!」
Mr.スマーク「アンダーソンさん!」
アンダーソン「近頃、ピエロの格好をした男が子供を連れ去る事件が相次いでるみたいでな。その捜査をしていたところなんだ。」
レイモンド「そういえば、宿のご主人もピエロがバブルスさんに付き添っていたと言っていたので同一人物の可能性も捨てがたいですね。そのピエロって何か特徴とかあるんですか?」
アンダーソン「あぁ、目撃情報によると、容姿は太っていてハゲているそうだ。」
サーシャ「太ってて禿げてる?それってトップハム・ハッt」
レイモンド「おいおいサーシャくん、それは失礼だぞ()」
ナレーション「レイモンドがサーシャに注意した。」
レニジャー「あっ!」
カイグン「どうしましたレニジャーさん」
レニジャー「多分、そのピエロって・・・すごく不気味な笑い方をするピエロじゃありませんか!?」
アンダーソン「あぁ、まさにその通りだ。他の場所での目撃情報だと、不気味な笑い方をして、薬品の入った瓶を投げて相手が怯んだ隙にバンに乗せて誘拐するそうだ。」
ラビィ「私も聞いたことがあります。確か「ゲーヘッヘッヘッへッへ」って笑うそうですね🐰」
レイモンド「うわぁ、いかにも悪そうな笑い声だなぁ・・・」
サーシャ「レイモンドくん、怖くて煙突が縮んじゃったんじゃない?」
レイモンド「サーシャくん?」ジロッ
サーシャ「あっ、いや何でもないです・・・」
???「アンダーソン警部、調査が終わりました。」
アンダーソン「おおマーカス、何か判ったか?」
マーカス「シミュレーション調査の結果、バブルスさんをさらった男は例のデブハゲピエロでした。」
アンダーソン「なるほど、やはりヤツの仕業か。」
マーシャル「それで、ヤツは今どこに?」
マーカス「近くに停まっていたディーゼル機関車に乗り込み、郊外の精錬所へと向かいました。」
ラビィ「郊外の精錬所・・・まさか!!🐰」
レニジャー「ズラトコたちがアジト代わりにしている、あの精錬所!!」
Mr.スマーク「ということは、今回もあの連中が一枚噛んでるというワケか!」
レイモンド「よし、急いでバブルスさんを助けに行こう!」
ミズリー「ボクはいいや、どーせボクひとりいなくたって大丈夫でしょ?それに危険な目に遭って、ワモンエンドになりたくないし・・・」
ラビィ「ほらっ、ミズリーさんも来るっ!!🐰」ガシッ
ミズリー「ギャアア〜ッ!!やめろ〜っ、離せぇぇ〜っ!!このオニ、鬼畜!!人でなし〜っ!!!」

ナレーション「その頃、バブルスさんは手足を鎖で縛られ、鉄の壁に磔にされていた。」
バブルスさん「は、離せっ!!いったい何をする気だ!?」
デイビス「ウフフ❤言ったでしょ?これから忘れられないくらい、最高のショーがはじまるのよ❤クラウンちゃん、出番よ〜んっ❤」
???「ゲェーヘッヘッヘッヘッヘェッ!!!」
ナレーション「暗闇の中から大柄なピエロがナイフをかざし、恐ろしい笑い声を上げて現れた。」
バブルスさん「ヒィィィッ!!」
デイビス「怖がらなくていいのよ❤このクラウンちゃんがアナタの代わりになって、この島をタップリ楽しませてくれるわ〜んっ❤」
クラウン「というワケで貴様はオレが生ハムキムチにしてやる!安心して死ぬがいい!」
バブルスさん「ううっ!!・・・」
ナレーション「クラウンがバブルスさんの胸にナイフを突き刺そうとした・・・その時だった。」
~???「そこまでだ!!」
クラウン「だ、誰だっ!?」
レニジャー「バブルスさんは返してもらうぞ!」
ラビィ「あなたたちの好き勝手にはさせないわ!🐰」
デイビス「あらあら、ずいぶん生意気な口を叩くのね!もしかして?ツ♡ン♡デ♡レちゃん?」😉💕
ラビィ「ウッ、ウグゥゥッ!!!・・・🤢🤢🤢」
マーシャル「しっかりするんだラビィさん!ここで倒れたら、バブルスさんを助けだせないぞ!」
サーシャ「そうだよ!諦めたら試合終了だよ!」
ラビィ「そ、そうでしたね・・・これ以上の悪事は私たちが許しませんよ!🐰」
デイビス「んもう、しぶといわね!アンタたち、やっておしまい!」
ナレーション「デイビスがそう言うと、金色と銀色、2台のディーゼル機関車が姿を現した。」
???「バブルスさんを助けたくば、このオレたちを倒してからにしな!せいッ」
???「オイラたちはお前らが思ってる以上に強いぞ!やあッ」
デイビス「ノックリング!我々に逆らうとどうなるか、このカワイ子ちゃんたちに教えておやり!」
ノックス「あのぅ親分・・・、オレはノックスですぜ」
スターリング「そしてオイラはスターリング・・・」
デイビス「うるさいわね!2つも名前呼んでる暇なんかないのよ!

ナレーション「その後、ショーは無事に開かれ、会場は大いに盛り上がった。もちろん、機関車たちも心の底から楽しんだ。」


デイビス「キィィーーッ!!悔しいわ、あと一歩であのオンボロたちを始末できたのに!!」
トッド「またレッドアイスの密輸でボロ儲けしようとした矢先に・・・クソッ!!」
ズラトコ「まあそう焦るなよ、もう既に「アイツ」が動きだしてるさ。」
レオ「親分、アイツって?・・・」
ズラトコ「じきに判るさ。フフッ、フフフフフフ!!・・・」


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